6品種のぶどう3。~翠峰(すいほう)とレッドネヘレスコール~

農協や市場では、500~600gのぶどうが尊ばれ、そのように作ってください、という指導がある。

でも、塩島さんのように農協にはほとんど出荷しない直売型あるいは、観光農園型のぶどう農園では、1房がかなり大きいものがみられる。

翠峰は、その粒の大きさが特徴。
きれいな緑色の果皮に、500円玉くらいの大きさの粒があって、見栄えがする。
シャインマスカットやかいじに比べるとやわらかめの果肉で巨峰の食感に似ているか。

糖度は抑えめで、上品な感じ。
味が濃い年はとても濃く、美味だ。

レッドネヘレスコールは、デラウェアに似たような食感で、程よい酸味もあって、糖度もある。
中玉サイズ、といったところか。
息子たちが忘れないように、と名前をすべて書いてくださった。

このぶどう、とても面白くて、世界最大級の房がなる。
上手に作ると、1房が10㎏を超えるのだそう。

ぶどうの軸は、放っておくとかなり長くなる。
日本の農家は、この軸を、きちんと剪定する。
1房500gのぶどうを作ろうとすれば、軸に咲く花を上から18㎝のところで切り落とし、上部5㎝の花の跡もカットして、最終形をイメージしながら作る。
輸入されているぶどう;最近では大手スーパー、例えばヨーカ堂さんやイオンは、規模をメリットに輸入作物に結構力を入れているので、トンプソンなどの海外品種をよく見かけるが、”剪定”して形を整える、なんてことはしないので、だらんとした軸に不規則に実がなっている。
実はこれがぶどうの本来の姿。
うまく軸を伸ばして育てることができれば、このレッドネヘレスコールは、1mくらいまで伸びて、結果的に10㎏というとんでもない重量のぶどうになるのだ。
食用の他、観賞用にもなるのだとか(藤棚のように)。

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