佐賀にはなにもない?

 「佐賀には何もない。みんな通り過ぎていく。」


佐賀白石での葬儀の後、故人の言葉を思い出していた。

福岡空港からも車で一時間で来れるという便利さは逆に言うと素通りも簡単ということかもしれない。

川﨑さんが私につぶやいた言葉は、佐賀には魅力的なものがなく宿泊せず、次の県に行ってしまうことを嘆いた言葉だった。


個人的なことを言えば、大学のテニス部の入部時の主将は佐賀出身で、とても尊敬できる方だったし、一つ下のかわいいマネージャーさんも佐賀出身だった。

りょくけんとしては、長く(1980年代から)佐賀嬉野のお茶を扱っているし、川﨑さんにずっとお世話になっている白石のれんこんだってある。

太良のみかんだって、かなり長くお付き合いがあった。

玉ねぎも昔はメインにしていたっけ。

最近は違う産地にお世話になっているけれど…。


何にもない、なんてことはない。


佐賀限定の柑橘”にじゅうまる“。


最近、注目していた新柑橘だ。

その、農家さんにアテができた。

「う~ん右と左どっちだろう?」なんて思いながら白石を離れ、佐賀県北部の唐津に向かうことにした。


青い空に雲が流れていくのを見ながら、斎場の駐車場を出た。



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