鹿児島の完熟金柑も美味しい。


完熟金柑と言えば、宮崎が有名だ。


12月には金柑として出荷できるところ、ハウス内で育て、1~2月まで置くことで、熟度を上げる。

最需要期は年末年始だったものを、より樹に置いておくことで食味が断然上がり、それまで甘露煮などにするのがもっぱらだったのが、生食できるようになった。

露地では皮が固くなるが、ハウスで育てることでひゅっと皮が伸び、やわらかくなるのも利点だった。


宮崎がブランド産地化に成功した後、各地で、それに倣って栽培が始まった。

隣の鹿児島でもいくつか名産地が生まれた。

そのひとつが、入来町(いりきちょう)。


紆余曲折あり、施設農業を引退後の職業にしようと考えていた松田さんは、入来町の金柑に触発され、谷を埋めて広大な土地を作った。

1ヘクタールはある土地で、ハウスを建設。

管理を分け、成熟期をずらすことで、長期間の出荷を可能にしている。



優しそうな笑顔を浮かべるが、うちには薩摩隼人らしい、豪快な面も垣間見える。


本業であった建設の仕事は息子さんが立派に引き継ぎ、現在は金柑栽培にのめりこんでいる。

J-GAPという、農業のISOに当たる資格も取得。

2025年1月現在、ハウス金柑を栽培する生産者で、J-GAPを取得しているのは松田さんだけだ。



12月頭から、今期は収穫を開始。

1か月が経ち、食味もかなり良くなった。


皮が薄く、苦みがなく、甘みが強い。

そして、健康にも良い完熟金柑。


おすすめである。


■完熟金柑 鹿児島県産 約200g 756円(税込)~



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