川口さんの紅ほっぺ、今美味しい。

 「今年は玉が小さくて…。」


12月初旬、いちごの生育を確認すると、川口さんの回答はいまひとつ芳しくないものだった。

スタートこそ遅れたものの、あれから2か月弱が経ち、いちごは潤沢に入荷している。


そして、美味しい。


あまみつはもちろんなのだけれど、隣の畝で作っている”紅ほっぺ”も美味しい。


紅ほっぺは、静岡を代表する品種。

紅ほっぺ誕生前は、”章姫(あきひめ)”が人気で、特徴のある細長い形状で、酸味が少なく、やわらかいので、甘さを感じやすいいちご品種だ。

ただ、その特徴でもある”やわらかさ”は、流通には致命的で、いちご狩りなど、現地で消費されるいちごだった。


そこに掛け合わせたのが、”さちのか”。

長きにわたって、りょくけんが追いかけてきたいちごだ。

その理由は、幸せになるような良い香りと、しっかりした果肉。

高知や福岡の農家さんで代々作ってもらっていた。


章姫×さちのかの最強タッグの元に生まれたのが、”紅ほっぺ”である。

章姫に比べて、果肉がしっかりして、流通にも耐えられるようになった。


”章姫”がめったに関東や関西のスーパーでは見られないのに対し、”紅ほっぺ”をよく目にすることができるのは、ひとえに流通耐性が高いからだ。


けっして大粒ではないけれど、今、食味が良い。

ぜひお試しあれ。



■いちご(紅ほっぺ) 静岡県 1p 1836円(税込)~


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